配信者ならば一度は聞いたことがあるかもしれないJASRAC。
配信者にとってJASRACがどのような存在で、どのような影響を与えるのかを簡単にまとめてみました。
そもそもJASRACとは何か?
JASRAC(日本音楽著作権協会)は、日本国内で音楽著作権を管理する団体です。
作詞家や作曲家、音楽出版社などから著作権管理の委託を受け、
音楽作品の利用に対する使用料を徴収し、それを著作権者に分配する役割を担っています。
今回は配信者との関係についてのまとめのため、詳しくは、JASRACの公式ページをご覧ください。
配信者として見かける場面
配信者としてYouTubeやTwitch上で活動をしていると、アーカイブや配信中に著作権に関する警告↓を受けることがあります。
これらの警告の大半はJASRACや、その他※国内外の音楽著作権協会・団体※が関係しています。
※NexTone(国内)、ASCAP(アメリカ作曲家作詞家出版者協会:米)、BMI(Broadcast Music, Inc.:米)、PRS for Music(英)、GEMA(独)、DMCA(デジタルミレニアム著作権法:米)等
配信とどういった関係なのか
YouTubeやTwitchなどのプラットフォームは、JASRACをはじめとする著作権管理団体と契約を結んでいます。
配信中に各団体が管理しているBGMや楽曲が流れると、その箇所のみがミュートされたり、収益が停止されたりする処分が自動的に行われます。
これにより、配信者と著作権保持者との間で発生しうる著作権に関する問題が、配信プラットフォームによって自動的に処理してくれています。
流れとしては以下のような感じです。
1.著作者)JASRACに曲を登録
↓
2.配信者)曲を配信で流す
↓
3.配信プラットフォーム)曲を自動で検知してアーカイブ等をミュート/収益停止措置
以下URLにJASRACと利用許諾契約を締結している、
動画投稿/配信サイト等のUGC(User-Generated Contents)サービスの一覧が見れます。
https://www.jasrac.or.jp/information/topics/20/ugc.html ※2024/9/18時点
配信者として気を付けること
配信者としては、もちろん契約や配信プラットフォームのシステムを把握した方がいいですが、
なかなか複雑であるため、以下のポイントに気を付けることで、
音楽に関する著作権問題を最低限避けることができるかもしれません。
- YoutubeやBGMを配信に流す際は、概要欄や利用規約を確認して著作権フリーか、
クレジット表記が必要か必ず確認する - ゲーム内のBGMは自動的にミュート/収益停止措置がされるので受け入れる
- ゲームのエンドロールは著作権があるBGMが流れる場合が多いのでスキップする
- ゲーム内に著作権回避設定があればその設定をONにする
- カラオケ楽曲はJASRACや権利者、そして事業者(通信カラオケメーカー)からも許諾を得る必要があるため注意が必要
まとめ
JASRACは配信者の音楽利用における重要な存在です。
著作権フリーの音楽や適切に許諾を得た音楽を使うことで、著作権侵害のリスクを回避できます。
また、自身の配信コミュニティのためにも最低限の確認をして、著作権に関する問題を未然に防ぐよう努めましょう。